【手遅れになる前に】四十肩、五十肩の本当の原因。即効改善の体操を詳しく解説
このような症状は出ていませんか?
- 洗濯物を干すと痛む……
- 髪を後に束ねれない……
- 洋服の袖を通すのがツラい
- 通勤の電車でつり革が掴めない……
- シャンプーで手を後ろに回すと痛む
- エプロンの紐を結べない
- 棚の上の荷物を取るのに腕を挙げると痛む
- 歯を磨く動作も痛い……
- 今すぐ、この肩の痛みを何とかしたい
「もしかしたら五十肩かもしれない…」と、来院される患者様も多数おられます。
年齢を重ねることで関節の動きが悪くなり、痛みを感じやすくなるでしょう。
実際に当院へ来院される患者様でも「急に肩があがらなくなった」「夜も痛すぎて眠れない」と、困惑した様子でご相談に来られます。
肩こりと混同されがちですが、筋肉の緊張などから出てくる症状が肩こり。五十肩とは全く別物になります。
今回はそのようなツラい四十肩、五十肩の症状、改善に向けた方法をわかりやすく解説いたします。
早期改善に向けた体操も記載していますので、ぜひ最後までお読みいただき実践してください。
四十肩、五十肩とは?
「四十肩」、「五十肩」の間に明確な違いはありません。
年齢で40代に発症すれば四十肩と呼びますし、50代で発症すれば五十肩と呼びます。
どちらも関節痛の一種です。
学問的には「肩関節周囲炎」と呼びます。
肩関節は人体の中でも非常に大きく動く関節で、あらゆる角度に動きます。
特徴としては骨同士の接触は少なく、多くの筋肉や腱が関節を支えることです。
これらの筋肉や腱に長期間負荷がかかり続けることで、筋肉の緊張や靭帯のゆるみが生じ痛みを発症。
その結果、関節の不安定性を招いてしまい肩関節周囲の痛みで困ってしまいます。
四十肩、五十肩の原因は?
◎動的安定化機構
肩関節には関節の安定性を図るための「腱板」(以下、参照)と呼ばれるものが存在します。
棘上筋
棘下筋
小円筋
肩甲下筋
この腱板を酷使すると摩耗し、筋組織に炎症を引き起こす原因となります。
その炎症が「関節包」や「肩峰下滑液包」に広がり、腕をあげる時の痛みや夜間時の痛みにも繋がってしまいます。
また、腱板以外にも「上腕二頭筋長頭腱」での炎症による痛みも原因の一つです。
◎静的安定化機構
肩関節の安定化には前述の動的安定化機構の他に、動きを伴わない「静的安定化機構」があります。
骨形態:関節窩の深さには個体差があり、浅い場合は安定性が低下する
関節唇:関節窩の深さを補うように存在する線維軟骨組織
関節包・靭帯:関節包と前面の関節包靭帯は安定性に寄与する。関節肢位により安定性に寄与する組織が異なります。下垂位では上関節上腕靭帯、挙上位では下関節上腕靭帯が活躍します。
どのような症状が出るの?
四十肩、五十肩の症状にはいくつかの分類があります。
・痛みの強い「急性期」
・痛みは少ないが肩が思うように動かせない「慢性期」
・痛みが改善傾向に向かう「回復期」
それぞれに詳しく解説したいと思います。
▼急性期▼
受傷直後の状態です。
①鈍痛
何となく肩の周囲が重苦しく感じます。その後、肩を動かそうとしたときに「ピリッ!!」と痛むような特徴が見られます。
②感覚異常
鈍痛の症状を越えると、肩関節周囲の感覚が鈍くなってくる感じが特徴です。
初期は肩関節周囲だけだった症状も気づけば腕の方まで違和感が。
また、首のあたりまで突っ張り感が出ることもあります。
③疼痛
よく耳にする「ズキズキした状態」が、感覚異常後に発生します。
うずくような痛みにより、整骨院へ駆け込むのもこの辺りの症状が多いです。
肩を少し挙げるだけでも痛みませんか?
朝晩は特に痛みが強くなりませんか?
このような症状の方は、早めに受診することをオススメします。
④夜間、安静時痛
動いても、寝ていてもとにかく痛い。
痛みで目が覚める。患側(痛い側)を下にして寝ることができない。
急性期の末期では、このような状態で生活をするのもツラくなるのが特徴。
およそ、1~2ヶ月が経過すると「慢性期」へ移行します。
▼慢性期▼
慢性期での特徴は以下の通りです。
・ツラかった夜間、安静時の痛みは軽減する
・大きく手をあげる時などには、肩関節周囲に強いツッパリ感が出現する
・急性期で安静にしていたため、関節の拘縮が目立つ
痛みの程度はピークを越えるため、精神的に余裕を感じれる段階。
ただし、自己判断で治療を中断するなどした場合は症状が長引くこともあるので要注意です。
▼回復期▼
慢性期を越えると、回復期にさしかかり日常生活も普段通りに近く過ごすことができます。
動かしても痛みが出なくなってきたら、衰えた筋力を戻していくためのセルフトレーニングも必要です。
間違ったトレーニングでは筋力がつかないどころか、ケガをするかもしれません。
専門の医療機関で指導をあおぎ、改善に向け取り組んでください。
四十肩、五十肩の対処法
明確な原因がはっきりしない場合でも、早期のセルフケアが大切です。
ここでは簡単にできる主な対処方法をご紹介したいと思います。
◎運動療法
主な対処法の1つとして「運動療法」を行うのが望ましいとされています。
目的として筋肉の緊張を緩和させ、関節の可動域を広げます。
ここでは、代表的な運動療法である「コッドマン体操」を紹介しますので是非実践してみてください。
(1.足のつけ根程度の高さのテーブルに手をつき、少し前屈みになります)
(2.痛む側の手に1kg程度の重りを持ち、重力に任せ腕を前後に振ります)
(3.同様に左右にゆっくり大きく振ります)
(4.その場で手のひらを前に向けたり、手の甲を前に向けます)
最初の時は無理をせず1日数回程度にとどめましょう。
慣れてきたら動きを大きくしたり、回数を増やすようにすると効果的です。
※早く動かすと痛める危険性があるので注意!!
◎温熱療法
患部の血行を良くし、痛んだ組織を修復することが期待できます。
自宅で行う場合は入浴や蒸しタオルを使用するなどして、積極的に温めましょう。
当院では、電気トルマリンと呼ばれる特殊な天然鉱石により深部の筋肉まで温め患者様にも大変喜ばれています。
(電気トルマリンでの温熱療法)
冬場では、出かける際に『冷やさない』という行為も大切になります。
◎寒冷療法
急性期などの痛みが激しい場合には炎症を抑えるため「寒冷療法」を用いる場合もあります。
ご自宅では氷水や冷シップを使うなどして、症状を軽減させましょう。
ただし、冷やす場合には過剰な筋肉の緊張を引き起こしたりする場合もありますので自身で不安な場合は専門の医療機関で相談することをオススメします。
まとめ
四十肩、五十肩は自然に治ることがあります。しかし、放置すると生活が不自由なまま過ごさないといけない事や、関節が癒着し動かなくなるケースがあるので注意が必要です。
痛みが発症した場合には、近くの専門機関へ受診することをオススメします。
洛西中央整骨院では四十肩、五十肩の治療を得意としています。
・傷んだ筋肉の部位を特定し、直接アプローチを働きかける治療
・歪んだ関節面の調整
・組織の癒着を引き起こしている部位への超音波治療
その他にも細かなカウンセリングおよび検査から一人ひとりの身体に合わせた治療をおこなっています。
長引く肩の痛みでお困りの際は、京都市西京区の洛西中央整骨院へぜひ一度ご相談ください。