【腰痛が良くならない……】3つの理由と原因を知るだけで、驚きの効果が!?
このようなコトでお悩みではありませんか?
- この腰痛の原因が知りたい
- ストレッチをする方がいい症状なんだろうか
- 病院に行くべきなのか
- 寝具を変えると症状が緩和するのか
- 最近、足までしびれてきた
- 動くと痛みが強くなる
- 朝に起き上がるのが困難
- 筋トレをするべきなのか
- オススメの治療院が知りたい
あなたは半年以上、腰痛で悩まされていませんか?
実は、腰痛は原因と対策を正しく理解することで早期に改善することが可能です。
なぜなら、多くの方がそれを理解しないまま近所のマッサージを受け続けても改善せず、自分の腰痛の原因を的確に捉え治療した方々が次々に改善する姿を見てきたからです。
私は施術歴10年以上を通して延べ5万人以上の患者さまを診てきました。その中で痛みが改善する方には、『自分自身を知る』ということが重要だと突き止めました。
この記事では腰痛に関連する「胸腰部の構造、何が原因となり症状を引き起こしているか」を詳しく解説しています。
この記事を読むことで自分自身の腰痛の原因がわかり、痛みから解放される日が近づきます。
結論は『筋肉、関節、神経』のどこかが悪くなっているというコトです。では、実際にあなたの身体のどこが悪いのか一緒に探してみましょう!
胸腰部の構造について
胸椎の機能解剖
胸椎は12個の脊椎と呼ばれる背骨から構成されます。
胸椎、肋骨、胸骨で囲まれ非常に安定性に優れるのも特徴。しかし、安定性には優れるが鳥かごのような構造のため稼働範囲が制限されるのも胸椎ならでなの特徴です。
稼働範囲がせまいため椎間板へのストレスが少なく、この部位でのヘルニアの恐れはほとんどありません。
腰椎の機能解剖
腰椎は5個の脊椎と呼ばれる背骨から構成されます。
腰椎の特徴は大きな稼働性にあります。その為、先述のような胸椎と異なり椎間板のストレスが大きく「ヘルニアのリスクは大。」
前屈みになることでクッションの役割をする椎間板のストレスは2倍近くになるとも言われています。
スポーツ選手などでオーバーワークによる故障が多いのも、この特徴によるものです。
どのようにすると痛むのか?
胸腰部の痛みを力学的なストレスから考えると以下の3つに分類されます。
①伸張ストレス
②圧縮ストレス
③剪断ストレス
それぞれのストレスの種類と、それによりどこが痛み、なぜそのような症状が出るのかを解説していきたいと思います。
伸張ストレス
立ち姿勢、座り姿勢などの体勢では身体が前方に倒れるのを防ぐため、常に胸背部の筋肉や筋膜には伸張ストレスが働いています。
この伸張ストレスを強める原因は以下のようなものです。
・頭部が前方に変位する不良姿勢
・上肢挙上位の動作
・重量物を頻繁に持ち運びする動作 等
この伸張ストレスにより筋肉の内圧は上昇。結果として筋の柔軟性の欠如、筋および筋膜間の滑走性が低下し痛みに繋がります。
伸張ストレス(前屈位)において痛みが生じる場合には次のような機能障害を疑ってください。
・固有背筋群の障害、筋力低下
・胸腰筋膜の障害
・坐骨神経の障害
・上殿神経の障害
圧縮ストレス
直立位での腰部における圧縮負荷率は、椎間関節で約20%、椎体・椎間板で約80%を担っています。
この圧縮負荷率は姿勢によっても大きく変化するのが特徴。
腰椎屈曲(前屈)時には椎体・椎間板の圧縮負荷率が増加し、腰椎伸展(反らす)時では椎間関節の圧縮負荷率が増加します。
さらに捻るなどの回旋動作が加わると片側の椎間関節の負荷が増加し、対側の椎間関節の負荷は減少する。
このような圧縮ストレスの増加により、背骨の間にあるクッション材の椎間板および線維輪が損傷するケースが多い。
圧縮ストレス(反らす動作)において痛みが生じる場合には次のような機能障害を疑ってください。
椎間関節の障害
椎間板の損傷
坐骨神経の障害
上殿神経の障害
剪断ストレス
仙腸関節は仙骨と腸骨が形成する関節です。形状は半関節(平面関節)であり、関節の周囲が靭帯に囲まれているため運動範囲は小さい。
可動性が乏しい反面、安定性に優れるのが特徴。
立位時での体幹重量は、腰椎を介して仙腸関節に剪断力(互い違いの力)として伝わります。
この剪断ストレスが過度に生じることや、仙腸関節での不具合が起こると痛みが発生します。
剪断ストレス(互い違いの力)において痛みが生じる場合には次のような機能障害を疑ってください。
・仙腸関節の障害
各機能障害に対する、考えられる原因
上記で説明した”機能障害”を引き起こす原因は様々に考えられます。
その中で私が臨床の場で培った経験をもとに、代表的な原因を挙げたいと思います。
固有背筋群(胸腰筋膜)の障害に対する原因
固有背筋群の障害に対する原因は以下のようなものが考えられます。
・固有背筋の筋力低下
→ 固有背筋の筋力低下が起こると、重力に対抗できず上半身は前傾姿勢に。
この時に体を支えるため固有背筋および胸腰筋膜は過緊張状態を作ってしまい、結果として伸張性が失われ前屈運動で痛みが生じやすくなる。
・体幹屈筋群の筋力低下
→腹横筋と内腹斜筋(体幹屈筋)は背筋群と連携し、円柱状のコルセットを形成することで腰部の安定性を高めています。
この体幹屈筋群の筋力低下は、背筋群とのバランスを崩してしまい安定性が欠如します。
体幹の安定性を維持するのに背筋群は筋緊張が強くなり、前屈時の痛みを生じさせる。
・腸腰筋の短縮
→腸腰筋が短縮すると、骨盤前傾・腰椎前弯が増強。
この時に固有背筋と胸腰筋膜は縮まってしまい、伸張性が低下してしまう。
伸張性が低下した状態で前屈動作を行うと、ストレスを感じ痛みが生じます。
・股関節伸筋群の筋力低下
→主に大臀筋の筋力低下が考えられる。
大臀筋は胸腰筋膜を斜め下方に牽引し安定性を高めているが、筋力低下に伴いその力を失う。
結果、胸背部は安定性がなくなり胸腰筋膜と固有背筋が過緊張状態になり前屈動作で痛みを生じさせてしまう。
・マルアライメント
→マルアライメントとは「正しくない、不完全な配列のこと」
上記の障害はいずれも姿勢の影響を大きく受ける。
よって、全身のアライメントを整えることが重要となります。
椎間関節、椎間板の障害に対する原因
椎間関節、椎間板の障害に対する原因は以下のようなものが考えられます。
・腸腰筋の短縮
・股関節伸筋群の筋力低下
・体幹屈筋群の筋力低下
・マルアライメント
坐骨神経、上殿神経の障害に対する原因
坐骨神経、上殿神経の障害に対する原因は以下のようなものが考えられます。
・股関節伸筋群の筋力低下
→大臀筋やハムストリングスの筋力低下が起こると、代償動作として梨状筋などの深層外旋六筋の負担が増加します。
梨状筋の拘縮は坐骨神経の圧迫や上殿神経の圧縮ストレスを強めてしまいます。
・仙腸関節の安定性低下
→梨状筋の走行は仙腸関節を横ぎって大転子(太ももの横の出っ張り)にいたります。
仙腸関節が不安定になると、その上を走行する梨状筋に過度なストレスが生じます。
梨状筋の緊張は前述のように、坐骨神経や上殿神経の圧縮ストレスが増加する要因となる。
・マルアライメント
→姿勢不良により骨盤が後傾すると、股関節は外旋位となる。
この時に股関節外旋筋は短縮位となり、筋緊張が強まる。それにより梨状筋の拘縮などで坐骨神経、上殿神経が圧縮ストレス増加で痛みが生じてしまいます。
仙腸関節の障害に対する原因
椎間関節、椎間板の障害に対する原因は以下のようなものが考えられます。
・固有背筋の筋力低下
→固有背筋は胸腰筋膜を介して仙骨後面に付着します。
ある一定の張力により仙腸関節の安定性は高まるが、筋力が低下すると張力は失われ仙腸関節の不安定性は増大する。
・体幹屈筋群の筋力低下
→腹横筋と内腹斜筋は腸骨稜を内側に引き寄せる働きがあります。この働きにより骨間仙腸靭帯の張力を高め、仙腸関節の安定性を高めます。
逆に体幹屈筋群が弱まり、骨間仙腸靭帯の張力が失われると仙腸関節が不安定になり痛みが誘発されます。
・仙腸関節の安定性低下
→体幹重量が加わることで、仙骨が前傾し仙腸関節は安定性を高める。
これは仙骨が下部に比べ上部が広く、前傾することで腸骨間にはまり込みより強固になるためである。加えて前傾により仙腸関節周囲の靭帯の張力が高まるのも要因です。
逆に、ある要因により仙骨が後傾すると安定性が失われ痛みが生じます。
・マルアライメント
まとめ
腰痛には必ず原因があります。
原因が一つだけの方もいるかもしれませんし、複合して出ている方もいらっしゃるかもしれません。
あなたの腰痛が「どう痛むのか?」「どこが痛むのか?」「どのようなことが原因なのか?」
今回の記事をもとに参考にしてもらえれば幸いです。
そして、自分自身の症状を引き起こす原因がわかれば早期に対策を打ちましょう!
京都市西京区の洛西中央整骨院では腰痛治療を得意としています。
症状に応じた治療内容を選択し、根本改善に努めます。
お悩みの際はぜひ、当院へご相談ください!
〈参考文献:「運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦略」〉